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Interweave2022

【INTERWEAVE2022】パートナー企業紹介 〜イクラボ〜

福井を中心に展開する企業とともに事業創出に取り組むプログラム「INTERWEAVE(インターウィーブ)」。昨年にスタートし、2022年も10月から新たな活動がスタートします。本年度参画するパートナー企業をご紹介していきます。

全国で大人気!福井発・ダイナソー恐竜ランドセル

パートナー企業2社目は、福井県内でランドセル専門店を運営する「イクラボ(山耕株式会社)」です。県内最多である約200種のランドセルを取り揃え、さらにオリジナル商品を続々と開発・販売。県内にとどまらず、47都道府県すべてから注文があるなど、「イクラボ」の知名度は全国に広がっています。

イクラボ一番人気の商品が「ダイナソー恐竜ランドセル」。側面には恐竜の爪痕が大胆に刻まれ、かぶせをめくると中面には恐竜のシルエットがプリントされているなど、インパクトあるデザインが特徴です。

 

これまで特徴的なデザインのランドセルは「6年間使っているうちに飽きてしまうのでは」とメーカーやユーザーに敬遠されがちでした。しかし、「ダイナソー恐竜ランドセル」は皮や金具の色味も高級感のある素材を使うなど、主張しすぎず、こだわり抜かれた絶妙なバランスや品質そのものの高さが評価され、今では大人気商品となっているのです。

 

制服の問屋からランドセル専門店へ

イクラボは、もともと山耕株式会社として昭和8年創業以来、学校制服や体操服の販売を手がけてきました。なぜランドセル事業に参入したのでしょうか。

 

「メーカー兼問屋として学校制服に携わってきましたが、以前からお客様と直接接することができる小売に興味を持っていました。ある時、東京に出張していた時にランドセル専門店を通りかかり、何気なく中に入ってみたら、家族3世代で楽しそうに選んでいる姿を見て衝撃を受けたんです」と語るのはオーナーの山田耕一郎さん。

 

 

ランドセルは小学校入学という節目に迎える大きな買い物。それを家族みんなで喜びあう様子を福井でも見たい。何よりランドセルの専門店自体がまだ県内になかったこともあり、新たな事業への参入を決めた山田さん。とはいえ、当初の道のりは険しいものでした。

 

「業界のことを何も知らないまま飛び込んだので、最初は取引先を探すのも一苦労でした。ランドセルメーカーは大手も工房系もしっかりした販路がある。これから参入しようとする地方の会社に卸してくれるところはどこもなかったんです。オープン日だけは決まっていましたが、最初は取引先が1社しかない状態だったんですよ」と当時を振り返ります。

 

県内のデザイナーや反射材メーカーとコラボした「オーロラダイナソーランドセル」も誕生するなど、恐竜ランドセルの人気は広がりを見せています

 

しかし、山田さんの地道な取り組みのもと取引先が徐々に増えていき、2015年8月に誕生した福井大和田店はオープン直後から人気店に。現在は福井県内で3店舗を展開し、2021年からは展示会にも積極的に出店するようになるなど、全国各地でファンを獲得しています。

イクラボに込められた子どもたちへの思い

イクラボを運営するにあたって、山田さんにはもう一つの熱い思いがありました。それは「子どもたちの未来」に対する思い。

 

「父親がボーイスカウトの指導をしていたこともあり、私も長年青少年活動に携わりながら、子どもたちの育成の楽しさを感じていました。子どもたちが健やかにすごすにはまちがよくならないといけない。当時、児童虐待のニュースが増えていたこともあり、ランドセル販売に加えて地域の親御さんと子どもが安心して過ごせるコミュニティづくりを民間でも作りたいと思っていたんです」

実は「育児研究所」という意味から名前がつけられた「イクラボ」。ランドセルを販売した利益でベビーマッサージやリトミック等も運営し、店舗内で親子が自由に集えるコミュニティの場を作るなど、販売活動を通じたさまざまな社会貢献活動にも取り組んでいます。

 

恐竜王国・福井をもっと知ってもらいたい

「子どもたちが明るく豊かに過ごせる社会を創る」をモットーに事業を展開しているイクラボ。2023年にはさらに「恐竜」に特化した専門店にシフトしていく予定です。

 

「家業を継ぐまで大阪、岡山、九州と県外にいましたが、いつも福井の認知度の低さを感じていました。地元をもっとPRしたい、そんな思いも持っています。恐竜という福井のキラーコンテンツを使って、今後は歴史や自然など探究心を育むような取り組みも進めていきたいですね。このINTERWEAVEで多くの人とつながりを広げながら、自分の発想では生まれてこない新たな刺激をいただけたらと期待しています!」

 

恐竜と教育」「恐竜とまちづくり」など可能性は無限大。INTERWEAVE2022を通して、どんなアイデアが生まれるのでしょうか。

 

TEXT:石原(vue) PHOTO:明直(MOv)

 


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