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XSCHOOL

探索テーマわけるから、わからないわからない
ー医療とわたしのほぐし方ー

XSCHOOLとは

XSCHOOLは、福井の文化風土や産業を探索し、社会の動きを洞察しながら、未来に問いを投げかけるプロジェクトを創出する、約80日間のプログラムです。全国から公募する、多様な専門性をもつ個人メンバーと、福井市で革新を続けるパートナー企業のメンバーが月に1回福井に集い、異なる視点から刺激し合い、補い合いながら議論と試作を重ねます。各地から集ったメンバーの専門性や関心を切り口に、社会実装や事業化も視野に入れ、未来へ問いを投げかけるようなプロジェクトを生み出していきます。
※今年度はオンラインを中心(第 2 回のみ福井にて開催予定)に開講します。

探索テーマ

わけるから、わからないわからない ー医療とわたしのほぐし方ー
「医療」という言葉から、どんなことを思い浮かべますか? 医者、病院、ケアなどのキーワード、さまざまなニュース、はたまた自身や家族の体験を思い出す人もいるかもしれません。2020年度のXSCHOOLでは、わたしたちの心や身体を扱う活動でありながら、専門家以外には立ち入れない、どこか遠い世界のようにも感じられる「医療」をテーマに掲げました。

 社会の変化がますます加速し、さまざまな情報がわかりやすく分けられ、その断片的な情報を手がかりに、全体像を想像し把握せざるを得ないことが増える昨今。分業化した仕事、公と私、医療や介護、自然環境などなどーー分けることで、本質が捉えづらくなる場面も少なくありません。

 わけるから、わかる。だけど、もしかしたら「わけないから、わかる」「わからないから、おもしろい」こともあるかもしれません。そんな仮説と好奇心を胸に、今年度のXSCHOOLを展開していきます。

XSCHOOL 2020レポート

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XSCHOOL
80日間のメンバー関係図

XSCHOOLとは

未来に問いを投げかけるPROJECT

XSCHOOLのプログラム

  • XSCHOOL
  • ワークショップ
    12月20日(日)
    【オンライン】
    オリエンテーション、
    パートナー企業紹介、
    ゲストスピーカーセッション
    第1回
  • ワークショップ
    1月10日(日)・11日(月・祝)
    【福井でのリアル開催を予定】
    リサーチ共有、ワークショップ
    第2回
  • ワークショップ
    1月30日(土)・31日(日)
    【オンライン】
    リサーチ・アイデアづくり
    第3回
  • ワークショップ
    2月11日(木・祝)
    【オンライン】
    プレゼンに向けてのワーク
    第4回
  • プレゼンテーション
    3月6日(土)
    80日間の思考プロセスと
    プロジェクトへの可能性を公開し、
    実践に向けたディスカッションの
    場を設ける
    プレゼンテーション
※新型コロナウイルス感染症の状況により、第2回ワークショップはオンライン開催の可能性があります。
※期間中はワークショップ以外にも個々のリサーチ、プロジェクトワークが進行します。
※プログラムは状況に応じて変更する場合がございます。

XSCHOOLアドバイザー

  • 紅谷 浩之
    紅谷 浩之
    医師 / オレンジホームケアクリニック代表
    福井医科大学(現・福井大学)卒業後、救急診療経験を経て県内各地で地域医療を実践。2011年、福井県初となる複数医師による24時間365日対応の在宅医療専門クリニック「オレンジホームケアクリニック」を開設。2015年には長野県軽井沢町にて医療的ケア児の夏の滞在活動拠点「軽井沢キッズケアラボ」を立ち上げ、さらに2020年から同地域に診療所と病児保育、大きな台所を併設した「ほっちのロッヂ」を開業するなど、医療・福祉の垣根を越えた活動を展開している。
  • 磯野 真穂
    磯野 真穂
    人類学者
    専門は文化人類学・医療人類学。博士(文学)国際医療福祉大学大学院准教授を経て2020年より独立。著書に『なぜふつうに食べられないのか――拒食と過食の文化人類学』(春秋社)、『医療者が語る答えなき世界――「いのちの守り人」の人類学』(ちくま新書)、『ダイエット幻想――や せること、愛されること』(ちくまプリマ―新書)、宮野真生子との共著に『急に具合が悪くなる』(晶文社)がある。

XSCHOOLパートナー企業

日華化学株式会社

1941年創立。界面科学をコア技術とし、国内シェアナンバーワンの繊維加工用薬剤をはじめ、金属加工、紙・パルプ、クリーニングの各業界向け薬剤、また化粧品など多岐にわたる分野で研究開発・製造・販売を手がける。福井を代表するオープンイノベーションカンパニー。

株式会社松川レピヤン

日本最大の細巾織物産地である福井県坂井市で創業95年を迎える細幅織物ファクトリー。独自の超高密度織技術は、微細なデザインを織物で再現することが可能で、大手アパレルブランドのブランドネームをはじめ、製品管理ラベル用のQRコード(特許)やバーコードなどに採用されている。2016年にはリボンのファクトリーブランド「レピヤンリボン」を立ち上げた。

オレンジホームケアクリニック

2011年に誕生した福井県初の複数医師による在宅医療専門クリニック。医療にとどまらず多職種・異業種とも積極的に連携した「街づくり」に関わり、グループ全体では医療ケアが必要な子どもたちとの活動拠点「オレンジキッズケアラボ」など、既存の制度や枠組みを超えたプロジェクトを次々と展開している。

プログラムディレクター

  • 坂田守史
    [ディレクター・プランナー/株式会社デザインスタジオ・ビネン]
    1978年福井市生まれ。大学院修了後Uターンし、企業の商品開発やブランディング、自治体の観光まちづくり戦略など、プロジェクトのスタートアップからデザインに至るまで横断的に手がける。
  • 原田祐馬
    [デザイナー・UMA/design farm代表]
    UMA/designfarm代表。文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に取り組む。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。
  • 多田智美
    [編集者・MUESUM代表]
    editorialstudioMUESUM代表。大阪を拠点に、アートやデザイン、福祉、地域などの分野にて、書籍やタブロイド誌などの印刷物、WEBをはじめ、イベントやプロジェクトの企画・編集を手がける。
  • 内田友紀
    [都市デザイナー・株式会社リ・パブリックシニアディレクター]
    福井市出身。株式会社リ・パブリック共同代表。専攻は建築とサステイナブルシティデザイン。同社では福岡市・福井市などで都市型の事業創造プログラムの企画運営や、企業の研究開発領域の人材・組織環境育成に携わる。内閣府地域活性化伝道師。
  • 白井 瞭
    [トランスローカルマガジン『MOMENT』編集長、株式会社リ・パブリック ディレクター]
    2015年、オランダの学際的研究実践機関MediaLAB Amsterdamに留学。同機関を修了後、株式会社リ・パブリックに入社。「未来につなぐふくい魅える化プロジェクト」など都市型の事業創造プログラムの立ち上げに携わる。2019年6月、リ・パブリックよりMOMENTを創刊。法政大学大学院メディア環境設計研究所特任研究員。

ABOUT

2016年秋、福井市に開講した、次代のデザイナーのための小さな教室XSCHOOL。全国各地から集まるデザイン・編集・金融・保育など専門性の異なるメンバーが福井に通い、文化や風土を紐解き、社会の動きを洞察しながら、プロジェクトを創出する活動に取り組んでいます。2016−17年は、3人1組のチームに講師陣、地元企業が伴走。2018年は2日間の学びの場・XSCHOOLと、120日間のプロジェクト創造の場・XSTUDIOとして展開しました。昨年度は、2日間の学びの場・XSEMIと、120日間のプロジェクト創造の場・XSCHOOLにプログラムを再々編し、5年目となる本年も同様に継続しながら広義のデザインの力=「あらゆる分野・枠組みを超え、多元的な視点から、新たな価値を生み出す力」「関係性を生かしてプロジェクトを実現する力」を、ともに育んでいきます。 これまで生まれた未来に問いを投げかけるプロジェクトの数々、そのプロセスは、多くの人の心を動かし、福井のまちに「新たな人の流れと仕事」「地域を超えた関係性」をつくりだしています。

昨年の
XSCHOOL 2019レポート

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