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4ヶ月をともにするチームがついに決定! 第一回ワークショップ〜2日目〜
初日からたくさんのインプットで頭がフル回転だった受講生たち。2日目は3つ目のパートナー企業「荒井株式会社」についてリサーチしました。そして、これから4ヶ月間をともにするチームのメンバーが決定! いよいよ受講生たちが本格的に動き出します!
2日目・AM 「荒井株式会社」へ。福井が育んだ絹織物を知る
2日目、講師と受講生たちは代表取締役社長 荒井章宏さんとともに「山直織物株式会社」を訪ねました。山直織物は荒井の長年のパートナーとして、スカーフなどに使われる絹織物を製造しています。
▲「山直織物」山田清実社長(右)の案内のもと、絹織物の製造現場を見学させていただきます
▲大きな織機がずらりと並ぶ工場内
▲織機をよく見ると、糸と糸の間には綜絖(そうこう)と呼ばれる針のような器具が。織物の繊細さをうかがい知ることができます
別棟の建物では、経糸(たていと)を準備する工程を見せていただきました。絹織物の品質は経糸によっても左右されるそう。人の手をかけながら丁寧に糸を整える様子に、一同圧倒されていました。
▲生糸をコイルに巻きつける繰糸機。途中で糸が切れると手作業で結び直します
▲織物に必要な経糸本数を並べ、揃える「整経(せいけい)」という工程。何百本もの絹糸を引き出し、機械に設置する作業もすべて手作業です!
工場を見学した後は、荒井社長と山田社長から福井の絹織物の歴史や特徴について説明していただきました。養蚕家や製糸工場、織物工場、染色工場、商社、アパレルメーカーなどさまざまな会社が結びつくことによって流通している絹織物。荒井は “産地元売り商社” としてそれぞれの会社をつなぐ役割を果たしていることを知り、受講生たちも業界の関係性について学びを深めることができました。
▲着物でビシッと決めてくださった山田社長(右)と荒井社長(左)。貴重なお話をありがとうございました
2日目・PM いよいよチームが決定!
3社のリサーチを終え、ようやく気になるチーム分けの発表です!
▲プログラムディレクターの多田智美さんがメンバーの名前を読み上げます
早速これまでリサーチしてきたことについてチーム毎で話し合っていきます。受講生たちはそれぞれどんなことに気づき、何を感じたのでしょうか。
▲チーム分け直後から話が弾み、早速打ち解けている様子のチーム
▲出張のためアメリカから参加したメンバーとのやりとりは、時差と回線の関係で苦戦中!?
▲気になったことをそれぞれふせんに書き出し、整理していきます
チーム毎に話し合った内容を発表していきます。企業のよいところ・気になるところをまとめたチームもあれば、いきなり具体的なアイデアに踏み込むチームなど、受講生の視点はさまざま。講師たちからも鋭い講評が飛び出しました。
「パートナー企業は"パートナー"であって、"クライアント"ではないので、彼らにとっての問題を解決することがこのXSCHOOLの目的ではありません。自分たちにとっての問題ややりたいことは何かを改めて認識して、パートナー企業とともに前のめりに取り組めるプロジェクトを見つけてほしい」と萩原さん。
「まずは『自分だったらこうしたい!』という意見を出すこと。このXSCHOOLで何をやりたいのか、そもそも応募した理由は何だったのかを自分自身に問いかけてみてください」と高橋さん。
自分と向き合うことを“心のパンツを脱ぐ“と例えていたのが印象的でした。
「各パートナー企業で働く人たちの“働き方”をイメージしてみるのも視点を広げる一つの方法です。また、いきなり社会の問題から考えるのではなく、自分の問題として見つめたことが、ゆくゆくは社会が抱えている問題にもつながっていくと思いますよ」と原田さん。
講師たちが三者三様に訴えかけたのは「自分と向き合うことの大切さ」。新しい事業やアイデアを形にすること以上に、そこに至るまでのプロセスを大事にしてほしいという思いが込められていました。
果たして受講生たちは、この4ヶ月間で自分自身の「心のパンツ」を脱ぐことができるのでしょうか。
(text:石原藍 photo:片岡杏子)