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仲間と出会い、福井とつながる 第一回ワークショップ〜1日目〜

福井を舞台に、新たな事業やプロジェクトの種を生み出す小さな教室、XSCHOOL。その第二期がいよいよ始まりました! 福井をはじめ東京・大阪など各地から集った受講生は21名。これから約4ヶ月間、福井市内の3つのパートナー企業とともに新たなもの・ことを生み出していきます。

今回は2017年9月30日、10月1日に行われた第一回ワークショップの様子をお届けします。情報のシャワーに驚き、頭をフル回転させながらも、仲間やパートナー企業との関係を育むきっかけとなった濃い2日間でした。どうぞご覧ください!

1日目・AM  ワークショップスタート!

会場となった加藤ビルには朝から続々と受講生たちが集まってきました。これからどんなことが始まるのだろう……みなさん、期待と不安が入り混じったような少し緊張した様子です。

ワークショップは講師の原田祐馬さん、高橋孝治さん、萩原俊矢さん、プログラムディレクターの多田智美さん、内田友紀さんたちの挨拶からスタート。「コミュニケーションの筋肉痛を楽しもう」「200%の力でフルスイングを!」そんな熱い言葉を受け、受講生もこれからの4ヶ月間に向けた抱負を語っていきます。

▲「XSCHOOLにはきっと面白い人たちが集まるはず。そのなかで自分を変えたい」と、福井県在住の青山海里さん

▲滋賀県から参加の横山絵里さんは「初めて出会う人たちと仲良くなりたい!」と意欲たっぷり

▲大阪、東京と過ごしてきた瓦井良典さん。「福井を3番目の故郷にしたい」と語りました

▲「デザインって実のところよくわからなくて……」自称“デザインアレルギー”だという濱見彰映さん

▲藤井正雄さんはなんと出張先のアメリカ・デトロイトからオンラインで参加! 地方とデザインの組み合わせに興味があったそう

自己紹介のあとはデザインのヒントを探るためのワークや講師たちによるショートレクチャー。さらに、福井の土地柄や歴史、特徴がわかるプレゼンテーション「30分では伝えきれない福井」も行われました。

▲対象物を3本の線で表現するワークでは、短い時間で完結に物事を捉える必要性を実感しました

▲講師たちは普段どのようにリサーチを進めているのか、その具体的な内容に受講生たちは真剣に聞き入っています

▲福井ゲストハウスSAMMIE’Sの森岡咲子さんと、福井新聞社の河村昌明さんによる「30分では伝えきれない福井」。2人の絶妙な掛け合いで楽しく福井のことを紹介していただきました

1日目・PM 「株式会社タッセイ」へ。内装工事の仕組みを知る

午後からは早速パートナー企業を訪問し、フィールドリサーチを行っていきます。最初に訪れたのは“建てるを応援する会社”「タッセイ」。副社長・田中陽介さんの案内のもと、実際に工事が行われている現場を見学させていただきました。

▲ヘルメットを被って準備万端です!

福井市内の工事現場では外観がほぼ出来上がり、内装工事が行われている最中でした。タッセイでは公共施設や商業施設、オフィス、マンションなどの内装工事を請け負い、200名以上の専属職人集団「タッセイ職友会」のメンバーが各工事を手がけています。

▲建物の内部はまだ何もない状態ですが、ここから床や壁、配管、電気の配線、施設の設備などを仕上げていきます

▲内装工事といってもその内容はさまざま。現場によっては何十人もの分野の異なる職人が出入りします

▲工事現場に入るのは初めて、という受講生も多いようでした

タッセイ本社では膨大な資材が整然と配置されている資材倉庫を見学。地元工務店や職人へのきめ細かいフォローの仕組みを学び、その後はタッセイの事業やこれまで歩んできた歴史について紹介していただきました。

▲タッセイでは物流や倉庫機能を担うことで、地元工務店から頼られる存在になっています

▲中村秀美専務からは会社の成り立ちや建築業界を取り巻く環境、今後の展望について話していただきました

▲女性の職人の育成やAIの応用についてなど、受講生からも積極的に質問する様子が見られました

1日目・夕方 「株式会社米五」へ。200年近く続く味噌づくりを見学

次に向かったのは2つ目のパートナー企業「株式会社米五」。天保2(1831)年に創業し、福井では「味噌といえば米五」と言われるほど有名な企業です。今回は味噌づくりが行われる工場を見学させていただきました。

▲米五でつくられるのは「米味噌」。米麹をつくるための麹菌を見せていただきました

▲一回で仕込まれる味噌の量はなんと2t!

▲「ここで長年味噌づくりをしているので、工場全体には麹菌がたくさん住み着いています。この場所だから米五の味噌ができるんですよ」と社長の多田和博さん

▲直売を行う店舗では約10種類の味噌や味噌加工品を販売。試食することもできるので、自分好みの味噌と出会うことができます

工場見学のあとは、創業からこれまでの成り立ちや米五が現在進めている新しい施設「みそ楽」についての話を聞かせていただきました。味噌を通して新たな価値を生み出そうと挑戦を続ける米五の姿勢に、受講生たちも大きな刺激をもらったようです。

▲「まだまだ僕たちがチャレンジできることはたくさんあると思います」と、常務取締役の多田健太郎さん

1日目・夜 懇親会と福井の夜のまち歩き

長い1日を終え、すでに頭がパンク状態の受講生たち。夜はXSCHOOL受講生や講師、パートナー企業の方々も一緒に親睦を深めました。

▲パートナー企業「荒井株式会社」の荒井章宏さんの音頭で「カンパイ!」

▲初めは緊張していた受講生同士も、少しずつ距離が近づいていきます

そして、昨年のXSCHOOLでも大好評だった「夜の福井 まち歩き」を今年も実施。福井の特産品として有名な「塩雲丹」の会社、株式会社天たつの天野準一さんと福井在住のデザイナー・坂田守史さんの先導のもと、福井の繁華街・片町や浜町をめぐり、市内の注目スポットを紹介していただきました。

▲「ようこそ福井へ! 夜のまちも面白いんですよ〜」と天野さん(左)と坂田さん(右)

▲福井市は空襲、地震、水害とさまざまな災害を乗り越えてきたことから「不死鳥のまち」とも呼ばれています

▲「ここはビルを一棟まるごとリノベーションしてできたお店で……」それぞれの場所の背景を知ると、まち歩きはさらに楽しくなります

▲時間は夜の22時。この時間帯に大人数が福井駅前を練り歩く光景はなかなか珍しいかもしれません

こうして真夜中近くまで盛り上がったXSCHOOLの初日は幕を閉じたのでした。
〜2日目に続きます〜

(text:石原藍 photo:片岡杏子)


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