- STUDIO C
- [メンバー] 高野 麻実 2018.10.28
共走し、共有し、共感する。
前回から1ヶ月、再び各地からみんなが福井市に集う。この間、それぞれの場所で交流があったり、オンライン上で日々やりとりがあったおかげで、すでに馴染みの顔ぶれだ。この日まで、STUDIO Cは「手を動かすこと」を元に各自それぞれがレースを用いた試作を行い、“仮説→実験→気づき”を考察し、オンライン上でみんなと共有してきた。その試作をカード化し、床に広げてみると、あまりの量の多さに改めて驚く。メンバー9人それぞれの目線や思考、感覚から生まれる面白さがあり、互いに観察することでさらなる気づきにつながっていく。
再び荒川レースさんの工場を訪れ、レースを編む工程を見学させてもらう。不思議と前回とはまた違う見え方をして、レースの種類や編む仕組みについて理解が進んだ気がする。荒川レースの拓磨さんと道子さんは、みんなから質問攻めに合いながらも見事に全部返球してくれてとてもありがたい。
その後、レースが並ぶ空間で、いま一度レースの「良さ」についてみんなで話し合う。それぞれの着眼点や口から出る言葉に気づかされたり、共感したり、派生したり…、イメージが膨らんでいく。一回目では気づかなかったことが、試作の過程を踏み、レースに向き合い、会話を重ねたことで気づく発見があった。
共に走りながら、時々振り返って共有し、共感を重ねて、また走る。そんなチームプレーの積み重ねで進んでいく。
photo by Kyoko Kataoka