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XSTUDIO 2018 note

XSTUDIO でプロジェクト創出に取り組むメンバー、リーダー、パートナー企業がそれぞれの視点から活動を記録し、思いを綴る実験ノート。
STUDIO C
[メンバー] 尖 遼子 2018.11.11

ことばで伝える。

2週間ぶりの福井。まずはこの2週間で製作したものを配置することから始まった。手を動かして、動かして、進めてきた積み重ねは、どんなかたちであっても圧倒されるものがある。リーダーの吉行さんはよく「こんなにもレースのことを考え続けている人は、今ここにしかいない」と言う。そのことばが表れる瞬間やなあ、といつも思う。

そんな風に手を動かしてきたSTUDIO Cが3回目にしたことは、振り返ること。手を止めて、言語を使い始めたこと。もちろん今までもことばを使って感想を伝えたり、よさについて考えたり、アイデアを説明してきたけど、今回はより外向きにことばを使い始めた。

メンバーの持っている背景、技術について

どんな方法でアイデアの種をかたちにしてきたか?

レースのよさをどう解釈したか?

よさをどのようなかたちへしていきたいか

また、パートナー企業の荒川さんご夫妻とXSTUDIOの関わり方の確認も。

その中で、STUDIO Cにとっては荒川レース工業さんが伴走者ではなく、私たちが伴走者なのではないかという発言があって、改めてこのとき、ことばを使って共有ができたことはかなり重要だったのではないかと感じる。今後どのように進めていくべきか、見せていくべきか、大きな指標になるはずだ。

言語での共有のあと、また手を動かすことへ戻った。この日からは2つのグループに緩やかに分かれて動き始めていて、私はこの日、空間的にこの2つのグループの間にいた。かたやレースを使った実験が始まり、発見への驚きと感動の声が飛び交っていて、かたや職人とデザイナーが真剣にレクチャーをしていて、まるで学校みたいな空気。どちらも全く異なる雰囲気で、でも本当に熱量が高くて、手を動かす数時間はあっという間に過ぎた。毎回、福井にいる時間はとても濃縮されている。

 

 

 

 

STUDIO全員で、手を動かし、振り返り、共有して…この動きを繰り返しながら、今度は『よさ』を伝える体験・かたちを言語化すること、第三者へつなぐことばを探していくこともこれからきっと必要だ。次回がみんなに会える最後の実験の場になる。

まだ先は長いようで実感が湧かないけど、終わりは見えてきている。

photo by Kyoko Kataoka


STUDIO C
STUDIO C メンバー
尖 遼子 会社員(アパレルOEM 生産管理)
 
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