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XSTUDIO 2018 note

XSTUDIO でプロジェクト創出に取り組むメンバー、リーダー、パートナー企業がそれぞれの視点から活動を記録し、思いを綴る実験ノート。
STUDIO C
[メンバー] 宮下友孝 2018.12.10

「つくるをつくる」

どんなにいいものも、ただ置いてあるだけでは何も生まれない。

人と出会い、触れられ、感じられ、表現され、それが伝わることで、新たな人へ伝わっていき、その人がまた新たな気付きを与えていく。あるときは、それを説明するためにカタチを作り変えて伝えていく必要もある。

STUDIO Cの吉行リーダーは、見たもの触れたものについて、愚直に“よさ”を伝えてきた。ある日、彼は床に落ちた自分の髪の毛について『なんといったらいいか、めっちゃいいし、愛おしい』と伝えてきた。正直なところ、この人頭変! と思った。しかしながら、じわじわと湧き上がってくる同感の気持ち。そこで私は気付かされた。『表現しなければ通じないということ』を。その日以来、全てのメンバーの意識がガラッと変わった。子供の頃のように、目に映ったもの、触ったものの“よさ”を伝え、共有を図るようになった。「つくる人間の気持ちをつくる」ことがチーム作りで一番重要であることを気付かされた。

今、メンバーはひたむきにレースの“よさ”に向き合っている。このXSTUDIO期間中に世界でレースのことをこれほどまで真剣に考えている人間はいるのであろうか?自信を持って言える。私たちしかいないと。レースのよさをどう伝えるか?そのために必要なものは何か?よさを伝えるための道具づくり。よさを伝えるためのプロトタイプづくり。作っては“よさ”を伝え共有し、メンバーの気づきをヒントにし、ブラッシュアップして表現する。その良さを探求する旅はあと1か月で節目を迎える。

その節目は終わりではなく始まりだ。私たちは世界に感動を届けられるだろうか。

私たちは“レースの曖昧なよさ”というコンセプトを、どう伝えていくか考え抜いていく。そしてレースのよさをより分かる使い方を創り出す。私たちは新しいレースの使い手を作る、作り手だ。

photo by Kyoko Kataoka


STUDIO C
STUDIO C メンバー
宮下友孝 会社員(化学メーカー開発営業)
 
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