- PROJECT
- make.fUTURE WORK
10人の企業アンバサダーが福井で働く魅力を考えました 後編
未来につなぐ、ふくい魅える化プロジェクト「make.f」3つ目のプロジェクトは「次代の“あたりまえ”な働き方研究所」。福井で働き、暮らすことの魅力を市内の企業で働くアンバサダーたちと一緒に探り、県外の人へ向けて発信していきます。
第1回目のワークショップでは、アンバサダーたちが自分たちの働き方や暮らしについてプレゼンテーションしました。
〜前編はこちらから〜
後編トップバッターの中島さんは福井で生まれ福井で暮らし、福井県民生活協同組合に入社しました。入社直後は宅配業務を担当していましたが、子供に関わる仕事がしたい!と保育士資格を取得。現在は念願だった子育て支援業務に携わっていますが、宅配業務を通じて学んだ地域のお客様とのコミュニケーションは、今の仕事にも大いに活かされているそうです。
▲「一つの会社でさまざまな職種を経験できるのはとても勉強になります」と中島さん
ドラマ「下町ロケット」のモデルとなった福井経編工業で働くのは、着付けやマナー講師と異色の経歴を持つ小川さん。広報やイベントの企画・運営のほか、医療分野に関する新たな部門の立ち上げにも携わっています。
▲「自分のキャパを超えるような仕事もありましたが、それを乗り越えたからこそ成長できました」と小川さん
ラストを飾ったのはマルツ電波でバイオマス事業を手掛けている大城さん。県外勤務や海外勤務を経て、奥さんの実家である福井にIターンしました。都会では朝から晩まで働きすぎて、仕事とプライベートのバランスが取れなかったことも。常に自然と触れ合うことができる環境と、メリハリのついた仕事の実践で心にも余裕ができ、家族との時間を大切にできるようになったそうです。
▲福井のエネルギー自給率を100%に!熱い志でバイオマス事業に取り組む大城さん
それぞれ業界は違えども、意欲的に日々の仕事に取り組む10人のアンバサダーたち。
どのプレゼンテーションにも真剣に聞き入る皆さんの姿が印象的でした。
グループワークで福井らしさをもっと見つける
プレゼンテーションの後は2チームに分かれ、実際に福井での暮らしにどんなメリットデメリットがあるのかを深堀りするグループワークが行われました。
思いついたキーワードをそれぞれふせんに書き、模造紙にペタペタと貼っていきます。
これまでのぼんやりしていたイメージを言語化することで考えがより深まり、各グループ共にトークが白熱!
アンバサダーの皆さんは普段から仕事の中でどんなところに「福井らしさ」を感じているのでしょうか?
グループワークでは以下のような意見が発表されました。
- 中小企業が多いからこそ実感する裁量の大きさ
- 地方からグローバルな分野に進出できる可能性
- 人とのつながりで新たな仕事が生まれる
- 仕事を自分のペースで進められることによる心の余裕
特にU・Iターン経験のあるアンバサダーからは、福井で働くことにより、「家族と一緒に過ごす時間や自分の趣味に使う時間が増えた」という意見が数多くみられました。
1日をリセットする時間や大事な人との時間を大切にできる、それが「福井らしく働く」キーワードの一つなのかもしれません。
プレゼンテーションとグループワークを通して、今まで“あたり前”だと思っていた福井での働き方が、実は大きな強みだったことを感じたアンバサダーの皆さん。
10月に控えている「全国地域仕掛け人市」ではその強みを県外の人たちに発信していきます。
(text/石原藍 photo/fu編集部)