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福井のあたりまえな働き方とは? 〜総括ワークショップ〜
未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト「次代の”あたりまえ”な働き方研究所」は、9月からスタートし、10名の企業アンバサダーたちがワークショップや「全国地域仕掛け人市」、「企業訪問ツアー」を通して、福井ならではの働きやすさを探りました。2月に行われた総括ワークショップでは、今後に向けて、県外の人たちへ福井で暮らす・働く魅力をどのように発信していくかを発表し合いました。
子育て世代に福井をアピールするには?
今回のワークショップのテーマはズバリ、「アンバサダーたちが考える県外の人を福井に呼び込む方法」。
まずは県外の「子育て世代」に向けて福井をアピールするにはどうすればいいか?を考えていきました。
各アンバサダーが思いついたキーワードをそれぞれふせんに書き出していきます。
「都会に住む子育て世代に響くポイントはやっぱり自然じゃない?」
「保育園にも入りやすいから2人目、3人目の出産を考えている人にアピールしてみては?」
など、さまざまな意見が飛び出してきます。
子育て世代を福井に呼び、実際に「家族でサバイバルキャンプをしてもらう」「家族単位・子供単位で交換留学」「期間限定の職場交換」といったアイデアや、都会ではPRの場として「福井出身者との座談会」や「メディアを通して実際の暮らしの違いを比較する」など、暮らし方や働き方がわかるようなアイデアが発表されました。
若い女性に福井をアピールするには?
続いては、県外の「若年女性」に向けてどのように福井をアピールしていくかを考えました。
「若い女性」がどんなことを考え、どんなポイントを魅力的に感じるのか……。
先ほどの子育て世代の時に比べ、かなり苦戦している様子。
まずは若い女性に福井を知ってもらうことから始めよう!と、福井の魅力である「食」や「自然」「お酒」についての発信や、「歴史探訪」「狩猟体験」といったちょっとコアな体験まで、福井でしかできないことに特化したアイデアを発表していきました。
今後、アンバサダーたちのアイデアが実現する日も遠くはないかもしれません。
アンバサダーを通して感じたこと
業界の異なる10名が福井ではたらく魅力を発信する「アンバサダー」として活動してきた「次代のあたりまえな働き方研究所」。
この約半年を通して、アンバサダーのみなさんは何を感じたのでしょうか。一例をご紹介します。
伊部 浩章さん・福井銀行
「自分自身がUターンで福井に戻ってきたこともあり、アンバサダーの活動をきっかけにUターンについて改めて考える機会が増えました。職場でも同じようなテーマで進めているプロジェクトがあるため、一過性ではなく、この経験を生かして継続したいです。」
濱田 真紀さん・米五
「福井から出て暮らしたことがない私は、福井の魅力について今までじっくり考えたことがありませんでした。アンバサダーにならなったらここまで掘り下げなかったかもしれません。福井で働くのが当たり前だと思っていましたが、いざ外の人を呼び込む方法を考えるとこんなにも難しいのかと思いましたね」
中本 美歩さん・永和システムマネジメント
「Uターンして2年も経っていない状態で参加させていただきました。県外の人というよりも社内でアンバサダーの取り組みが注目され、自分自身でもこれまで考えていなかった気づきがいろいろとありました。福井はまだまだPR下手。こんなに魅力があるのに、伝えきれていないのを何とかしたいと思いました」
山本 和紀さん・ジャパンポリマーク
「私も自分がUターンした15年前の気持ちを思い出しました。アンバサダーをさせていただくことで気持ちのリセットになり、モチベーションも高まりました。アンバサダーが終わっても、みなさんと連携しながらこれからの福井を盛り上げられたらいいと思います」
中島 菜穂さん・福井県民生活協同組合
「みなさんと出会えたことが大きな転機となりました。はじめは『私がアンバサダー?』と思いましたが、ありのままでいいと言われたことで安心したのを覚えています。福井で働くこと・暮らすことそのものに自信を持ち、これからも県外の人にアピールできればいいなと思います」
田中 陽介さん・タッセイ
「アンバサダーのみなさんは福井らしさを発信できる人だと思います。私は家業があったからUターンしましたが、そうでなかったらUターンしていなかったかもしれません。表には見えないかもしれませんが、福井で働くことを掘り下げると、こんなに豊かなくらしがあるということを伝えていきたいですね」
普段あたり前のように福井で働き、暮らしていると、その良さを言葉にするのはなかなか難しいかもしれません。今回の取り組みを通して、みなさんがそれぞれに感じた福井の良さを今後も県内外に発信していきたいと思います!
(text:石原藍 photo:Fu production)