東京や海外で社長秘書のキャリアを持つ松平裕子さん。大学時代に出会った夫の地元である殿下地区へ3年前に移住しました。「東京にいた頃は、朝早く子供を保育園に預け、通勤時間も長く、家族と過ごす時間がとれない毎日。こんな生活を続けていいのかと思っていました」仕事中心の生活から自然の中で、暮らしそのものを楽しむ生活へと変化。「殿下に来てから、自然に寄り添う生活に一変。畑で野菜を育て、山菜や木の実など山の恵みを頂き、鹿や猪を狩って食べるなど自給自足に近い毎日を楽しんでいます」と殿下の暮らしを充実させています。「過疎ってネガティブな言葉に聞こえるけど、そうじゃない」と松平さん。地域中に家族のような繋がりがあり、おじいちゃん、おばあちゃん達が幸せそうに暮らしているのを見ているだけで心が温まるそうです。松平さんは伝統食「葉ずし」の継承や地区の集会場にオンライン診療の会場を設けるなど地区の担い手不足解消のための活動も行っています。首都圏でも海外でも殿下でも異なる価値観に触れ、今の暮らしを満喫する松平さん。訪れる人には「殿下で新たな価値観との出会いを経験し、今までの人生とは違う方向にわくわくを感じてほしい」と話していました。