日野川と九頭竜川の合流点を望む大慈峰山の中腹に、建造物としては福井市唯一の国重要文化財に指定されている大安禅寺があります。ナナセカイのメンバーは、大安禅寺を囲む本郷、川西、宮ノ下、大安寺、深谷などの地域から集まった有志たち。2020年の夏に結成してから1年間は、月1回の会合や、それぞれが所属する事業所の見学など、互いを知るところから活動を進めてきました。助走期間を経て、自分たちの活動の意味を示すためにナナセカイが掲げたテーマは「大安禅寺の門前町をつくる」。1年という時間の中で、その歴史的価値や観光拠点としての意味合いからも、大安禅寺が世界に誇るべき場所であるということに改めて気づいたというメンバーのみなさん。地域ぐるみで新しい形の門前町をつくっていくことで、大安禅寺を中心としながらも地域全体が潤う状況を生み出したいと意気込みます。それぞれの地域をつなぐ七瀬川という川からつけた「七瀬会」という名前に、「七＝数多」、「瀬＝出会い」という仏教的な意味合いを重ね、一人ひとりの「世界」も大事にしたいという思いから行き着いた「ナナセカイ」。目指すのは、年間100万人が訪れてくれる大安禅寺とその門前町づくりです。「まずは自分たちが大安禅寺を深く知り、周りに伝えていくことから始めていきたい」。ナナセカイのみなさんがつくる門前町の未来に、ぜひご期待ください。