ライターや本の編集のお仕事をする佐藤実紀代さんは、福井市中央一丁目ニシワキビルに潜む本屋「HOSHIDO」のオーナーです。昭和の雰囲気が残る店内はきっと店主のこだわりが詰まっているのだろうと思いきや「もともと居酒屋だったところを掃除して本を置いただけ」と笑顔で話します。本屋では静かにするイメージがありますが、HOSHIDOはお客さんたちが佐藤さんとおしゃべりをしに来る本屋。お客さんと趣味の話をしたり、悩み相談を受けたりすることも。時にはお客さんが作った本をお店に並べることもあるそうで、自分を表現できる場所でもあります。自身の本屋で過ごす時間を心から楽しんでいる様子の佐藤さんは、「本を読むほど無駄なことはない」と言います。生きていくためには必要がないかもしれない。そんな時間を作って楽しめるのが人間の特権。”無駄な事”に時間を使う気持ちでHOSHIDOに足を運んでほしいそうです。「楽しい人生でありたい。好きな事に我慢はしたくないんです」自分が好きと思える空間で日々を過ごす事には妥協しない佐藤さん。今後も福井で、大好きな本に囲まれたHOSHIDOでお客さんとのひと時を楽しんでいきます。