大学生の頃から、子どもの里山での環境教育に興味があった東京生まれの遠藤さん。より
自然に近い場所で活動したいと、福井県のNPOとの縁に導かれ就職しました。10年ほど経験する中で、単発の自然体験プログラムではなく長く続けられる活動を目的とするため、2017年に「にじいろずっく」を開園。名前の由来は、「靴（ずっく）を履いていろんな色に染まりに外へ飛び出そう！」という意味があるそう。平日や日曜日（月１回程度）に福井市文殊山のふもとで、子どもたちが自然の中でやりたいことを自ら考えられるよう、主体的な学びに重きをおいています。遊びには制限がないので、ときに予想外のことが起きる森の中では対応力を磨くことができます。大人も子どもたちの活動を見守り、待つことを経験することで、視野がひろがりそうだなとお話を伺っていて感じました。今、この地域では子どもたちの元気な笑い声が響き渡っています。みなさん、「にじいろずっく」の活動を温かな目で応援してくれているそうです。「今後は、より多くの人を巻き込んで盛り上げていきたい」と、遠藤さんはそう笑顔で語りながら、目の前に広がる山々を愛おしそうに眺めていました。