福井駅から西に15分ほど歩いた場所に、元高校教員の清水康江さんが営む「寄合カフェ 京町Y・Y」があります。ご両親の代まで続いてきた荒物店を改装した店内は、どこか昔懐かしい雰囲気。「昔は京町って呼ばれてたこのあたりが、福井で一番賑やかな場所だったの。でも空襲や地震でなくなっちゃった。だからこのお店は、あえて古い感じにね」。みんなが寄り合える場所になるようにとつけた店名の通り、お店には自然と人が集まります。その秘密は、年間98日企画されてきたというイベントの数々。初めこそ清水さんが一つひとつ企画を用意してきましたが、今では「こんなのやったらいいんじゃない？」「こんなことしてもいい？」とお客さんが企画を考えてくれるまでになりました。人が人を呼び、また新たなつながりが生まれる。その化学反応を楽しみにしながら、日々を過ごしていきたいという清水さん。「独居老人になるのが嫌で始めたお店が、いつの間にか、わたしだけのものじゃなくなったみたいよね」と笑います。もちろん、普段はカフェとして美味しいコーヒーと軽食が用意されている京町Y・Y。清水さんの人柄にふれながら、福井での時間を楽しんでみませんか？