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XSTUDIO 2018 note

XSTUDIO でプロジェクト創出に取り組むメンバー、リーダー、パートナー企業がそれぞれの視点から活動を記録し、思いを綴る実験ノート。
STUDIO A
[メンバー] 新谷聡子 2018.12.10

“これから”を始めるために

福井駅に初めて降り立った日を思い出した。まだ夏の終わりで空気も穏やかな季節だった。

それから数ヶ月経ち、雪もちらつき始め、グッと自然の力が強くなったような気がする。

いまSTUDIO Aは試行錯誤しながら、この活動を駆け抜ける準備をしている。そもそも私たちはXSTUDIOというきっかけによって、たままた福井に来て、たまたま繊維に関わることになった集まりであった。そして、そのたまたまは明林繊維さんの村上社長をはじめとする福井の魔法使いによって、そして彼らの手から魔法のように生まれてくるものを目の当たりにして、完全に魅せられてしまった。洋服がただの布ではなく、その生地のむこうに存在していた技術、時間、人々の存在を知ってしまった今、私たちは以前と同じように生きていくことはできなくなった。そしてこの入口を他の人にも紹介することがSTUDIO Aの使命だと思っている。

今回のスタジオ活動も、濃密なインプットから始まった。染色を得意とする小松マテーレさんの工場見学から始まり、我々に大きなヒントを与えてくれそうなセイズファームさん、そして海の幸を堪能し、1日を終えた。小松マテーレさんでは、北陸産地が持っている高い技術力、そして開かれたアウトプットの場としてのfa-boを見学した。次に訪れたセイズファームさんでは、「ワインにはその製造者からワイン自体を楽しむ文化があるのだから、布から繊維の魅力にたどり着き、それを楽しむ文化も作れるのではないかというリーダーの思惑通り、私たちはワインと繊維って実は近いんだ! と気づいてしまうのである。

photo by Kyoko Kataoka


STUDIO A
STUDIO A メンバー
新谷聡子 大学生
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