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中高生が「1日記者」に!「福井の幸せみつけよう 取材の旅」〜企業・名所取材編〜

未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト「make.f4つ目のプロジェクトは「福井の幸せみつけよう 取材の旅」。福井市内の学校に通う中高生が「1日記者」となり、市内の企業や名所、食文化を取材しながら福井の魅力を探っていきます。

2016年113日、福井市内の中高生23名が福井駅前のコワーキングスペース「sankaku(サンカク)」に集いました。自分たちが暮らす地元・福井市の魅力を知ることで、より愛着を持ってもらいたいと企画されたこのイベント。中高生が1日記者として各所を取材し、それらの情報をもとに自分たちのオリジナル新聞を作ります。

今日1日、ともに取材するメンバー同士で自己紹介。集合直後は少し緊張していましたが、それぞれ通う学校のことなどを情報交換しながら少しずつ打ち解けていきました。

記者の腕章と福井新聞オリジナルの記者手帳ノートが配られ、気分も盛り上がってきました。

はじめに、福井新聞 社会部の細川善弘記者から、取材のときに心がけている“極意”をうかがいました。日々福井のさまざまな場所を取材し記事を書いている細川さんは、どんなことに気をつけて取材をしているのでしょうか。

  • その1  取材のポイントを事前に考えておく
  • その2 調べたことよりも現場の感覚を大切にする
  • その3 知ったかぶりをせず疑問点は必ず質問
  • その4 誰に何を伝えたらいいのかを意識する
  • その5 自分なりの視点を大切に


下調べは重要ですが、その情報にとらわれすぎてもいけません。自分の見たこと感じたことを信じて記事にすることが大切だと、細川さんはおっしゃっていました。

▲早速記者手帳ノートに細川さんの話をメモ。取材はすでにはじまっています。

 

23名の中高生は5チームになり、それぞれの取材先に分かれて出発です!

行ってきまーす!

世界に誇るグローバル企業、松浦機械製作所

取材先の一つ、株式会社松浦機械製作所には3チームが訪問しました。

松浦機械製作所は金型製造や金属の加工を行うマシニングセンタや3Dプリンタを主力製品とし、機械の設計から製造、販売、アフターサービスまで一貫した体制を強みとしています。

金属をわずか千分の1ミリ単位の精度で加工する技術力は世界トップクラス! 欧米にも拠点を持ち海外売上比率は7割を超えるなど、福井からグローバルに活躍している企業なのです。

普段なかなか目にすることのできない現場を見学できるとあって、中高生記者たちもソワソワしています。

今回、案内してくださったのは高橋英郎さん。東京の大手銀行勤務を経て2002年に福井へUターンし、現在は松浦機械製作所の取締役管理本部長として活躍されています。

▲機械のなかには磁力を使ったリニア駆動のものも。細かな誤差を無くし、なめらかな加工を可能にしています。

加工現場はまさに機械のショールーム! 作業服を着たスタッフの方がそれぞれの機械を整備していました。

「全てが自動でできるといいのかもしれませんが、そうはいきません。機械は細かな作業が多いため、最終的には人の手が必要なのですが、それこそが日本の技術の高さにつながっているんですよ」と高橋さん。

工場のなかには国家プロジェクトに関わる立ち入り禁止の部屋も。世界で勝負する新たな技術はこの中で生まれているんですね。

福井には世界を相手に戦う会社がまだまだたくさんあります。まずは皆さんの行動力で広い世界を見て、たくさんのことを学び、感じてほしいですね」

そんな高橋さんの言葉に中高生記者たちは福井への誇り感じ、勇気づけられたのではないでしょうか。

時代を超えて息づく朝倉氏の知恵

一方、2つのチームが訪れたもう一つの取材先は「一乗谷朝倉氏遺跡」。

戦国時代、朝倉氏の城下町として栄華を極めたこの場所は、織田信長の焼き討ちにより、およそ3日で廃墟と化しました。

その後400年もの間、地中に埋もれていたこの場所は、1967年の発掘調査によって再び発見され、現在もその調査は続いています。

▲当時の町家などが再現された復原町並。携帯電話のCMでおなじみ「白い犬のお父さん」のふるさととしても注目を集めています。

説明してくださったのは、朝倉氏遺跡保存協会の岸田清会長。1967年の遺跡発掘をきっかけに地元・一乗地区に興味を持ち、保存協会に入会。現在は会長として精力的に観光PRを行っています。

▲岸田会長の案内で遺跡内を散策します。

大規模な発掘により、一乗谷朝倉氏遺跡からは当時の生活の跡が発見されました。陶磁器、金属製品、紙片など出土したのはなんと170以上。
京都の金閣寺、奈良の平城京、広島の厳島神社と肩を並べる国の3重指定(特別史跡、特別名勝、重要文化財)を受けており、地元にそんなすごい場所があるのか! と中高生たちも興味津々です。

▲撮影も自分たちで行います。いい写真が撮れたかな?

朝倉氏の逸話は数多くあり、例えば「酔象(すいぞう)」という駒を使い将棋のルールを独自に変えた話や、貧しい町民のために支給した服が制服のはじまりになった話など、岸田会長が語る当時のエピソードに中高生記者はグイグイ引き込まれていきます。

 

岸田会長の話は歴史だけにとどまりません。地元を知ること、家族へ感謝の気持ちを表すことの大切さなど、中高生記者たちがこれからの人生において道しるべとなるような力強い言葉をかけていただきました。岸田会長の話から何をどのように感じたのでしょうか。

さぁ午後からは食文化の取材です! 

食の文化取材編に続きます〜

(text:石原藍 photo:Fu production)


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