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自分自身と向き合い、悩んで迷って考える第二回ワークショップ

前回のワークショップでは、3日間かけて福井のまちや人、そしてパートナー企業のことを知った参加者たち。これからともにするチームのメンバーも決まり、それぞれいつもの生活に戻った参加者たちは、今回のワークショップに向けてどんな準備を進めてきたのでしょうか?


XSCHOOL、第二回ワークショップは2016年12月3日〜4日の2日間にわたって行われました。
冬の福井と言えば、この時期はどんよりとした鉛色の空なのですが……朝から抜けるような青空が広がっています。

▲雲一つない快晴の福井駅前! うっすらと白山も見えました。

この日も福井、大阪、東京から参加者たちがやってきました。
XSCHOOLの参加者はクリエイティブの前線で活躍するデザイナーをはじめ、建築家やWebメディアの編集長、金融機関に勤める会社員、保育士、NPO職員、大学生などさまざま。職業も住む場所も異なりますが、しっかりとコミュニケーションをとって、メンバー同士の仲も深まっているようです。

木村さん青木さん玉村さんのチームは企画書も作って準備万端の様子

高橋さん田中さんは模造紙にせっせと張り出しています。なんだか楽しそう!

この日はまず、前回のワークショップから考えてきたことをチーム毎に発表しました。
企画書や模造紙を使ってアイデアをまとめるチームもあれば、なんと実際に試作品を作ったチームも!


加藤さん岸木さん堀井さんチームが作ったのは福井の食材を使ったおにぎり。片手で気軽に食べられるだけでなく、ちょっと変わったネーミングも特徴的でした。

鈴木さん西原さん下野さんチームは駅弁のパッケージを発表しました。駅弁のかけ紙がすごろくに、しょうゆ差しはすごろくの駒になっています。

 

発表後は講師陣からの講評タイム。

「このアイデアだったら、こんなことも考えられるんじゃない?」「それだったら、これについても調べてみたら?」
デザイン、Web、プロダクトなど各領域を横断した講師たちの言葉には説得力があり、メモを取る姿も真剣そのものです。


ほかにもカレンダーで新しいプロダクトを作るアイデアや、福井に幅広い世代が集う「場」を作るアイデアなど、バラエティに富んだ発表に全員が釘付けになっていました。

悩んで迷って考える

今回のXSCHOOLでは、各チームのアイデアをさらに深めていくべく、

  • 私たちのアイデアを一言であらわすと?
  • 私たちのファンは?
  • 私たちがグッとくるPOINTは?
  • 私たちのアイデアを体験したファンがTwitterでつぶやくとしたら?

という4つの項目を考えながら、さらにブラッシュアップしていくことになりました。

 

特に「私たちがグッとくるPOINTは?」の問いに頭を悩ませるチームが続出。

自分たちのアイデアの価値は何なのか。そもそもそのアイデアは自分たちが本当にやりたいことなのか。
禅問答のようにぐるぐると頭の中を渦巻いていきます。

▲一言で表すのはなかなか難しく、書く手も止まってしまいます。

XSCHOOLは、”いつもの仕事”ではできないような方法を参加者たち自身が模索し、自分たちが本当にやりたいことを見つけ、実践する場。
あらためてこのプロジェクトへの参加動機を思い返し、福井でアイデアを実現させる意味を考えることを通して、自分自身と向き合うことが求められています。


アイデアの背景にある「自分ごと」を見つけ、さまざまな課題や問題意識をもつ人たちが領域を超えてコミュニケーションを重ねていく。単なる商品開発や事業創造の場ではなく、地域を超えた関係性を紡いでいくことが、XSCHOOLの一番の目的なのです。

▲気になったことをふせんに書いてペタペタと貼っていきます。

 

この日は夜遅くまで悩み続けた参加者たち。

最後は講師・ディレクターたちの音頭による大阪締めで、第二回ワークショップの1日目は幕を閉じました。

▲「う〜ちましょ!」の掛け声でみんな手拍子! おつかれさまでした!

 

そのアイデアは誰に届けるもの?

2日目はアイデアをさらに具体化していくため、学生や社会人の起業支援を行うGOB Incubation Partners株式会社の岡田佳奈美さんによるレクチャーが行われました。

GOB創業時からのメンバーとして、さまざまなビジネスモデルの構築やプランニングを手がけている岡田さんは、アイデアがアイデアのままで終わらないよう、ターゲットや市場などさまざまな視点でビジネスの価値を見出しています。

▲岡田さんは起業支援だけでなく、自らも新規ビジネスを手がけています。

人によって求めている欲求はさまざま。その溝を超えていけるようなアイデアが新規ビジネスには求められると言う岡田さん。

セグウェイやコンビニのドーナツ、iPadなど、身近な例をもとに、それぞれがどのようにしてビジネスの価値を具体的にしていったのか、その手法をわかりやすく説明していただきました。

▲岡田さんの話に引き込まれる参加者たち。

▲自分たちの考えているアイデアに足りないものは一体何なのでしょうか?

 

パートナー企業に向けた初めてのプレゼンテーション!

午後からはパートナー企業の株式会社にしばた 西端社長、株式会社廣部硬器 廣部すぐ里さん、株式会社番匠本店 山田社長が会場にお越しくださいました。

▲左から西端社長、廣部すぐ里さん、山田社長。

 

ワークショップの最後は、パートナー企業の方に向けたプレゼンテーションです!

2日間、自分たちのアイデアを見つめ、よりファンに伝わるようなポイントを模索し続けた参加者たち。

パートナー企業の方を前にすると、自然とプレゼンテーションにも熱がこもります。

▲「福井に関わる人を増やしたい」1年前に福井に引っ越し、この土地の面白さを肌で感じている篠崎さんは、自分ごととして、アイデアに込めた強い思いを伝えました。


▲福井に来てからさまざまな歴史と知恵が詰まった郷土料理に興味をもつようになった森さん田中さん室谷さんチーム。伝統食材を使った郷土料理と駅弁とのコラボを考えているようです。

▲カレンダーと掛け合わせて、学力日本一の福井から発信する教育プロダクトを作りたい!という加藤さん蛯名さん中川さんチーム。「子どもたちに使ってほしい」という、2児の父親でもある加藤さんの思いが伝わるプレゼンでした。

▲寸劇を交えたプレゼンも行われ、会場は大いに盛り上がりました。


今回のワークショップは、参加者それぞれがより深く自分のやりたいことや課題と向き合う2日間となりました。初日に発表したアイデアがより自分ごととして深まり、強度が増したものの、各チームのアイデアはまだまだ途上段階です。
なかにはもう一度アイデアを白紙に戻すことを決めたチームも。しかし、その決断は後々必ずプラスになるに違いありません!

 

第三回のワークショップに向けて、悩み続ける時間はまだまだ続きそうです。

 

(text/石原藍 photo/片岡杏子)

 


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