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XSCHOOL始動!盛りだくさんの第一回ワークショップ 〜3日目編〜

2日間、パートナー企業や夜のまちを巡ったことで、福井のまちが少しずつ身近になっていった参加者たち。早朝からスタートしたワークショップ最終日では、スペシャルゲストに登場していただき福井の過去から現在を知る特別な時間を過ごしました。これを読むと、福井のまちのことがさらによくわかるはずですよ!

いにしえのまち歩きで福井の変遷を知る

XSCHOOL初回ワークショップも最終日を迎えました。

この日の集合はなんと朝7時過ぎ!

2日間とも盛りだくさんの内容でしたが、最終日も早朝からフル回転です。

朝日がまぶしい福井駅前でみんな、ある人を待ち構えています。

みんなの視線の先にいたのはこの方!

福井市立郷土歴史博物館の学芸員、藤川明宏さん。

トレードマークの螺髪(らほつ)ニットキャップがとてもよく似合っていらっしゃいます!

 

藤川さんは約1300年の歴史がある真言宗の古刹、朝日観音福通寺の住職でもあります。

大学時代は考古学を専攻し、卒業後は地元福井に帰郷。学芸員として福井城跡の研究を手がけながら、本格的に仏像の研究も行い、「福井の仏像展」(2016年秋開催)や「三角縁神獣鏡チョコづくりワークショップ」など、全国から注目を集めるイベントを企画・開催しています。

 

最終日、最初のプログラムは「いにしえの福井まち歩きツアー」。

藤川さんと一緒に福井駅前を歩きながら福井のまちのルーツを探りに行きます。

さぁ、出発!

 

まずは福井県庁がある福井城趾に向かいます。

福井駅周辺エリアは、市内を流れる足羽川が交易の中継地として発展したことなどから、戦国時代に活躍した朝倉家、柴田家など歴代の大名がこの地を拠点にしていました。

福井城は徳川家康の次男 結城秀康が築城したものですが、本丸を中心に何重ものお堀が同心円状につくられた大変美しいお城だったそうです。
立派な天守閣もありましたが、築城から50年ほど経った時に大火に遭い焼失し、以降再建されることはありませんでした。

▲昔の地図をもとにまちの変遷について話していただきます。


明治時代になり、福井城趾は政府の管轄になります。当時は敷地内を開墾したりお堀でレンコンを作ったりなど、あまり計画的に使われなかったのだそう。

ところが明治中期、イギリスに留学して農業を学んだ松平康荘が「これからは農業の時代だ!」と城内に農業試験場(松平試農場)を設立し、さまざまな農作物がつくられることになりました。これが福井の農業の発展に大きな影響を与えたとも言われています。

▲繁華街として栄えていたのは駅よりずっと西側の北陸街道沿いだったことが地図にも残っています。

明治30年頃には鉄道が通り福井駅が開業。駅を中心とした開発を進める中で城趾にあった農業試験場は現在のあわら市に移転し、代わりに駅前にあった県庁がこの場所に移されることになりました。
福井に初めて来た方は「なぜ城の跡地に県庁が!?」と思う方も多いかもしれませんが、このような背景があったんですね。

昭和になってさらに開発は進み、まちの道路がアスファルト化されたり、「だるま屋百貨店」(現在の西武百貨店)が開業したりなど、発展を続けた福井駅前。

昭和20年代には福井空襲や国内で初めて震度7が認定された福井地震といった戦震災に見舞われ、福井市は壊滅的な状態になりましたが、そのたびに見事復興したことから、「不死鳥のまち」とも呼ばれています。

▲藤川さんのお話に聞き入るXSCHOOLの参加者たち

▲37メートルもあったといわれる福井城の天守。福井地震で一部が崩壊した天守台の石垣は、当時の被害の凄まじさを感じさせます。

▲福井城址をひと回りした後は、お隣りの中央公園まで歩いていきました。朝の空気が気持ちいい!

福井の駅前をめぐること約2時間。

過去から現在へと福井のまちの成り立ちを説明していただき、これから数ヶ月間向き合うまちについて知識を深めることができました。

▲最後はみんなでパチリ!藤川さん、ありがとうございました!

15秒で○○を描いてください

まち歩きから戻ったあとはいよいよチームに分かれて話し合い…の前に、

まずはウォーミングアップを兼ねたワークが行われました。

講師の原田さんからのお題は、

15秒で世界地図を描いてください」というもの。

 

意外なお題に参加者のみなさんは戸惑いながらも、せっせとペンを動かしていきます。

▲世界地図の次は日本地図、そして自分が住んでいる都道府県とお題はどんどん続きます。

 

講師や運営チームも挑戦!

▲「意外と描けないものですね〜」と講師の萩原さん。

 

そして最後のお題は「自分の行きつけのお店の平面図」。

ここまで来ると、みなさんだいぶ詳細に描けるようになっています。

▲テーブルの位置や椅子の数まで覚えている人も。

 

チームのメンバーに自分が描いたお店について共有していきます。

▲この店はこんな料理を出していてこんな店員さんがいて…。詳細に語れるのは自分の行きつけだからこそ。

▲描いた絵と実際の姿を見比べる人も。

 

勘の良い方はこのワークの狙いがおわかりでしょうか?


普段私たちは、自分にとってより日常的なものほど記憶に残り、また人を通して見聞きしたものほど詳細に捉えることができます。

「世界地図」よりも「行きつけのお店」の方が主観的、つまり自分ごととして捉えているので、さらに細かい部分まで描くことができるのです。

今後チームでプランを考えていく時も、俯瞰的に見て物事を判断するだけでなく、自分ごととして考えることの大切さを知ってほしいという講師たちの思いが込められたワークでした。

 

速描写ワークのあとはチーム内で初めてのブレストが行われました。

2日間で回ったパートナー企業について、思いついたことや現時点でのアイデアを出し合います。

 

最後はチーム毎にプレゼンテーションが行われました。

企業へのリサーチからまち歩きに至るまで、3日間通して気になったことや響いたこと、今後取り組んでみたいことなどを自由に発表していきます。

駅弁が気になったチーム、暦の奥深さを感じたチーム、セラミックスの素材に可能性を見出したチームなどさまざま。発表中に「メディアを作りたい!」とひらめいたチームもあり、盛り上がる場面もありました。

今後はさらにパートナー企業の取り組みや商品について理解を深めるためにリサーチを重ね、アイデアを出しながらプロトタイプ(試作品)づくりにも挑戦していきます。

 

第二回のワークショップでは各チームがどんな姿を見せてくれるのでしょうか。

どうぞ次回もお楽しみに!

(text/石原藍 photo/片岡杏子)


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