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ここから新たなスタートへ XSCHOOL最終発表会@福井 〜前編〜

2016年11月から120日間にわたってプログラムを進めてきたXSCHOOLは、いよいよ福井での最終発表会を迎えました。一足早く2月に開催された「XSCHOOL発表会/東京」では多くの方にご来場いただき、手応えを感じたXSCHOOLメンバーたち。福井で行われる最終発表会までの約20日間も歩みを止めることなく、より良い事業アイデアに向けて走り続けていました。

2017年3月11日、ついにこの日がやってきました。

福井新聞社風の森ホールでは、発表会に向けて朝から準備が進められています。

 

▲朝早い時間からXSCHOOLメンバーが集まってきました。

 

▲ギリギリまで打ち合わせを重ねています。

 

▲メンバーの様子が気になって思わず覗き込む講師の原田祐馬さん。

 

東京発表会と同様、この最終発表会でも受講生248チームが順番にプレゼンテーションを行い、会場内には各チームが120日間かけて生み出したプロジェクトの企画書やプロトタイプ(試作品)が展示されます。

 

▲東京発表会に比べ会場の広さも2倍以上! 講師たちのマイクチェックにも余念がありません。

 

▲これまで走り続けてきた120日間を胸に、全員で気合いを入れました。

 

受付開始とともに、来場者が続々と会場に詰めかけます。

▲早速展示コーナーに人だかりができています。

 

▲あっという間に会場の席も埋まり、急遽席を追加する場面も。

 

会場内に程良い緊張感が漂うなか、XSCHOOL最終発表会がスタートしました!

開会に先立ち、まずは福井市を代表して山田副市長よりご挨拶をいただきました。

「全国で地方創生と言われていますが、福井市では既存の枠組みを超え、新しい視点や活力を持った人がこれからもっと必要になると考えています。これまでにない試みで注目を集めているXSCHOOL。来年度もぜひ継続したいと思っています。今年度の集大成であるこの発表会が、来年度の足がかりとして新たな出会いと発見の場になることを期待しています」

副市長の力強いエールに気持ちを引き締め、いよいよ8チームのプレゼンテーションが始まります!

毎日を探検に変える「こよみッション」

Webメディアの編集長・加藤洋さん、PR業務に携わる中川奈保さん、大学生の蝦名豪紀さんのチームが考えたのは「こよみッション」というアイデア。

 

「冬眠中の生き物を探そう」「早起きして日の出を見よう」「史上最高の変顔を開発しよう」など、自然、科学、歴史、社会に関する指令が1日1つ書かれた日めくりカレンダーです。

 

パートナー企業「株式会社にしばた」が長年大切にし続けてきた「暦」。世の中が便利になることで、こぼれ落ちてしまった暦の役割をもう一度見つめ直したいという想いから生まれました。

動画を使いながら「こよみッション」のイメージをわかりやすく伝えていきます。

 

「こよみッション」はクラウドファンディングを通して多くの支援を募り、実現に向けて動き出していきます。みなさん、応援どうぞよろしくお願いします!

日本中に溢れる民話に着目した「絵巻弁当」

プロダクトデザイナーの森敏郎さん、グラフィックデザイナーの室谷かおりさん、金融機関に務める田中綱紀さんのチームが考えたのは各土地に伝わる民話をもとにしたプロダクト。

 

実用新案登録出願準備中のため、発表会に参加した方だけに内容が伝えられました。まずは福井から、そして全国各地に伝わる民話とどのようにコラボレーションしていくか、期待が高まります!


▲これからの展開をどうぞお楽しみに!

やわらかい光で子どもたちに寄り添う「TSUGUMI」

建築家の田中宏幸さん、デザイナーの高橋めぐみさん、金融機関に勤める倉員豪さんは、パートナー企業「株式会社廣部硬器」の蓄光技術に着目し、子どもの安全を見守るプロダクトを考えました。

 

蓄光が持つ特性は、その名の通り「明るいところで光を蓄え、暗闇で放つ」というもの。

これまで多くの公共空間で取り入れられてきた廣部硬器の技術を用いて、子どもたちも手に取りやすい親しみのあるデザインにこだわりました。

▲福井県の鳥「つぐみ」をモチーフにしました。

 

▲ゲストのドミニク・チェンさんも発光具合を確かめています。

今後はさらに改良を重ね、福井市内の神社などで販売を検討していくとのこと。
福井の技術で福井の子どもたちを見守る新しいプロダクトの誕生に期待が高まります。

旅の待ち時間が楽しむ時間に変わる「あさひるばんじょう」

コミュニティデザイナーの青木優莉さん、建築家の木村慎弥さん、会社員の玉村交市さんは、多くの人が行き交う駅のホームに着目。パートナー企業である「株式会社番匠本店」とともにJR福井駅のホームを小さな食堂に変えるアイデアを発表しました。

 

駅のホームでの「待ち時間」が「楽しむ時間」に変われば……。何よりも3人が楽しみながらこれまでアイデアを考えてきました。

 

「株式会社番匠本店」がこれまで培ってきたお弁当・惣菜づくりのノウハウを活かし、まずは福井から、そしてゆくゆくは全国の駅に「ホーム食堂」が生まれていくビジョンを持っています。

 

濃密なコミュニケーションの場、「おふくわけ」

Webメディアの編集長・瀬尾陽さん、元金融機関勤務の篠崎健治さん、デザイナーの吉鶴かのこさんは、“誰かの溢れ出る『好き』に触れる濃密なコミュニケーションの場”「おふくわけ」を考えました。

 

思わず聞いてみたくなるようなエピソードを持つ人をゲストに招き、福井駅近くの元スナックで「リアルな出会いの場」となるトークイベントを開催。そして、そのイベントをアーカイブするメディアも立ち上げ、広く発信していきます。

▲プレゼンでは「おふくわけ」の舞台となる元スナックのカウンターも再現!

 

「とりあえずやってみれば」とビルのオーナーに背中を押されたことで、事前に2度のトライアルイベントを開催をしました。評判は上々! 今後も試行錯誤を重ねながら継続していきます。

 

思わずひっくり返したくなる「Sakasu Deli」

工業デザイナーの鈴木康洋さん、アートコーディネーターの下野文歌さん、デザイナーの西原英里さんは、「お弁当がひっくり返ってしまう」という普通なら悲しい出来事が、思わず嬉しくなってしまうようなお弁当を考えました。

ひっくり返してワンプッシュで美しく盛りつけができる、“見て楽しい食べて楽しい”お弁当です。

コンビニのお弁当や味気ない、でもお皿に盛り付けるのも面倒、という実体験をもとに、お弁当をひっくり返す発想に変えました。
ひっくり返す動作が楽しい、持ち運びによる中身の崩れが防止できる、彩りがきれいなど、まさにいいことづくめ。
今後、メニューによってはサラダやスイーツにも商品を展開できそうです。

▲ゲストのお二人も「Sakasu Deli」をひっくり返したり底から覗き込んでみたり……新しいタイプのお弁当に興味津々の様子。

 

誰かの習慣を知ることで自分の習慣にも気づく「My numbers」

デザイナーの加藤正基さん、保育士の堀井慎太郎さん、グラフィックデザイナーの岸木麻理子さんは、パートナー企業「株式会社にしばた」がこれまで大切にしてきた暦と自分の習慣との関係を探っていました。

 

そこで考え出したのは、周期や習慣を使ったカードゲーム「My numbers」。「マイナンバーをねらえ!」「やる?やらない?習慣仲間さがし」「フラッシュ」など3つの遊び方でほかの人と自分との習慣の違いを感じ、生活改善やライフハックのきっかけになる新しい視点を育んていきます。

毎日の生活のなかで無意識に行っている習慣にあえて光を当ててみる、3人ならではのアイデアでした。

食のバリアフリーを実現する「FOODIST INFORMATION」

NPO支援に携わりながら福井へのUターンを考えている黒川照太さん、デザイナーの山岡宏輔さん、企業の事業開発に携わる福山秀仁さんは、宗教や言語、病気による「食のバリア」を取り除きたいと、食べ物の食品表示に着目しました。

 

食に対してバリアがある人(食のマイノリティ)は意外と身近にいます。実際にチームには「食のマイノリティ」に当てはまるメンバーもいます。「食のバリアフリー」を目指し誰もが安心して食べられる社会を実現するため、オンライン上に食品情報を共有するプラットフォームを作り、企業を巻き込んだ仕組みを考えました。

 

まずは今後増加が見込まれる訪日観光客をターゲットに、「インバウンド駅弁」を進めていく予定です。

後編に続きます!

(text:石原藍 photo:片岡杏子)


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