こんばんは! ご機嫌な夜、いかがお過ごしですか?
福井で『月刊fu』という雑誌の編集をしている杉森有記といいます(左)。隣にいるのは、われらが編集長の堀一心です。
先ほどまで、素敵なワインバルで飲んでいましたが、気分が乗ってきたので、2軒目へ。編集長おすすめのお店に連れて行ってもらいます。
編集長、すっかり顔が赤くなってますが大丈夫でしょうか……。明日起きられなくても知らないぞ♪
リニューアルしたえちぜん鉄道
福井駅周辺で飲むなら駅の西口側か、福井の繁華街・片町まで足を延ばす方が多いのではないでしょうか? しかし、今回お目当てのお店は東口側にあるとのこと。
福井駅東口にはバスターミナルや福井のローカル鉄道「えちぜん鉄道」の駅があります。2023年に北陸新幹線が福井にも延びるということで、駅周辺は再開発が進行中。ひと足早く、えちぜん鉄道福井駅舎が新しくなりました。
内装は県産のスギを使っているそう。昼間はガラス張りになっている壁から光が射し込んで、さらに明るい空間になるんですよ。
待合室はあたたかみのある感じ。日中は電車を待つ間に宿題をしている中高生たちや、買い物の途中に休憩するマダムの姿を見ることが多いです。
世界のビールが揃う、多国籍居酒屋「シャンガリ」
東口から歩くこと約7分。細い路地を進むと居酒屋「シャンガリ」が見えてきました。「世界のビールあります!!」のネオンが目立ちます。一体どんなお店なのでしょうか。
「この店、いいんだよ〜。入ってみたらわかるから」と意味深な堀編集長。あとをついて店内に入ってみます。
「はい、いらっしゃいませ〜」とにこやかに出迎えてくれたのは、オーナーのリーラ・マノハラン・リケシュさんと、奥様の前川幸絵さん。
リーラさんは南インド出身。モルディブでスキューバダイビングスタッフとして働いていた時に、ダイビングのインストラクターとしてやってきた幸絵さんと出会ったそう。知り合って3ヶ月後には恋に落ち、超遠距離恋愛を経て入籍。こちらのお店と、福井市内にあるダイビングショップ「シーボーン」を経営しています。
海を越えた大恋愛とか憧れるなぁ……。
カウンターの棚には日本酒や焼酎など、いろいろ揃っている様子。まずは店に入る時から気になっていた「世界のビール」のメニューを出してもらいました。
アジアからアメリカ、ヨーロッパまで、30種類のビールがラインナップ! ビール好きにはたまらないですね。リーラさんいわく、「将来的には60種類くらいまで増やしたい」のだとか。
さっぱり味から苦味の強いものまでさまざま。味の好みを伝えると、リーラさんがぴったりのビールを教えてくれます。
ビールが好きな方は、世界のビールを10種類注文すると、税別500円の金券として使える「飲み比べチャレンジカード」がおすすめです。「10種類くらい余裕っすよ〜!」と編集長。1人はもちろん、グループでも使えるそうですよ。
それにしても、日本語が流暢なリーラさん。来日して16年目になりますが、最初の数年は言葉の壁に苦労したこともあったそう。
しかし、日本語はもちろん、料理の腕も越前海岸の温泉旅館で修行を積むなど、めきめきと上達! メニューを見ると、故郷の南インドのカレーから刺身盛りまで、バラエティ豊かなメニューが揃っています。
私たちが注文したのは、シャンガリで人気料理の2品!
まずは独自の配合で組み合わせた香辛料を揉み込み、じっくり火を通して焼いたタンドリーチキン。何種類ものスパイスが奏でる深みのある美味しさと、柔らかいチキンからじわ〜っと溢れ出る肉汁がたまりません!
そして、リーラさん一押しの「だし巻き玉子」も到着。絶妙な火加減でやわらかさを追求しただし巻き玉子は、余熱でたまごに火が通り過ぎないよう、「出来上がって60秒以内(!)に食べるのがおすすめ」とのこと。ふんわりと、かつお出汁の香りが漂います。
店内はテーブル席やカウンター席など、30席ほど。リーラさんや幸絵さんとの楽しいおしゃべりを目的にやってくるお客さんや仕事帰りのサラリーマン、家族づれも多いそうです。
この居心地の良さ、いいなぁ。編集長がお気に入りの理由がわかりました!
路地裏やビルの隙間など、福井のまちにはまだまだ知られざるお店が数多くあり、今夜も誰かがやってくるのを待っています。勇気を出して入ってみてると、予想もしなかった楽しい出会いがあるかもしれません。私も新しいお店、開拓してみようっと!
text:石原藍 photo:片岡杏子
※本記事の情報は取材時点のものです(料金はすべて税込価格)。
今夜のお店
福井市日之出1-14-10
0776-92-0562
OPEN/17:00〜25:00
CLOSE/木曜日